ルナの病気が分かるまでの話 [ルナの病気について]
「ハイ、おイモ☆」
ようやく、おイモを前に、笑顔を見せるようになったルナです(^-^*)
ルナが罹った病気・・・それは、「子宮蓄膿症」です。
避妊していない6~7歳のワンコに多い病気で、その名の通り、
細菌などの感染によって、子宮の中に膿がたまってしまう病気です。
発見が早ければ、避妊手術と同じように、子宮と卵巣を摘出する手術をすれば、
比較的早く治るそうですが、悪化してしまうと、子宮破裂や敗血症を起こすなど、
深刻な症状になることもあるそうです。
幸いルナは、発見が早く、術後の経過も順調だったため、
大事に至ることなく、快方にむかっています。
今回は、ルナの病気が分かるまでの話を書きたいと思います。
長文ですが、スミマセン
最初の異変に気づいたのは、母(のんのんお母さん)でした。
天気が良かったので、車で近くの公園でルナを連れていったそうですが、
この日のルナはいつもと違った、というのです。
「ルナったら、おかしいのよね~。車の中で、ずっと寝ているし、
公園に着いても、車から降りないんだよね~・・・」
翌朝、ルナは、朝ゴハンを、お団子一個分くらい残しました。
いつもは洗った後の容器のように、ピカピカになるまでキレイに食べるはずなのに・・・
ゴハンを残したことなんか、今まで一度も無かったのに・・・
でも、トイレタイムの後に、また残りを食べに戻ってきたので、
私はこの時点までは、大丈夫かな~くらいにしか思っていませんでした。
その日の夜は、私は残業のため遅くまで薬局で仕事をしていました。
すると、母から一本の電話がかかってきたのです。
「ルナの様子がおかしいの・・・水をガボガボ飲むし・・・
何だか目もうつろだし、元気がないみたい。早く帰って来て!!」
母のただ事じゃない様子に、あわてて仕事を終わらせ家に帰りました。
いつもは玄関までお出迎えしてくれるのですが、
この日のルナは、ソファーでグッタリ横たわったまま、しっぽを力なく振っているのです・・・
私にはこの症状に、思い当たることがありました。
ブリーダーさんの所に遊びに行く度に、毎回言われていた事・・・
「ルナは、ちょっと肥満気味だし、犬の厄年(6~7歳)になったら、
子宮蓄膿症に気をつけないとね~」
「生理の後、一か月くらいは、注意して下さいね~。
水をガブ飲みしたり、食欲が無かったりしたら、
それは子宮蓄膿症のサインだから・・・」
「ゴールデンはね、痛みに対してガマン強いから、
発見が遅くなると、手遅れになることだってありますからね・・・
サインを見逃さないようにして下さいね。」
そこで、わたしは夜遅くにも関わらず、ブリーダーさんの家に電話をかけました。
いつもルナのことでは親身に相談にのって下さる、ブリーダーさんです。
ルナの今の状態をお話しすると、ブリーダーさんはこう言いました。
「それは、子宮蓄膿症にまちがいないと思います。
できるだけ早く病院に連れて行ってあげてください!」
時計の針はすでに21時を過ぎていました。
普通であれば、動物病院は既に閉まっている時間です。
でも、グッタリしているルナを、このままにしておくわけにはいかない・・・
そこで、私は、夜間診療もする救急動物病院に連れて行くことにしました。
そこは、ルナのかかりつけの病院と同じ系列の病院です。
私と母は、ルナを車に乗せ、急いで動物病院に向かいました。
獣医さんにルナの今の状態をお話しすると、すぐに血液検査、超音波検査がなされ、
子宮蓄膿症にまず間違いない、という診断が下されました。
子宮蓄膿症の治療は、主に外科手術をして子宮と卵巣を摘出するというものでした。
薬で様子をみるという方法もあるそうですが、再発することもあり、
手術の方が予後が良い、という獣医さんからの話を聞き、
早速手術をお願いすることにしました。
「手術自体は、避妊手術と同じなので、難しいものではありませんが・・・」
話を聞き、ほっと胸をなでおろす私と母に、獣医さんはこう付け加えました。
「血液検査の結果がどうも納得いかないんです。
血小板の数値が異常に低くて、このままじゃ、手術はできません。
それにルナちゃんは心臓に不整脈が見られます。
その分、他の子よりも、手術のリスクが高くなるということを
覚悟しておいて下さい。」
一瞬私の頭の中は真っ白になりました。
もし、手術ができなくて、悪化してしまったら・・・?
手術している最中に、ルナにもしものことがあったら・・・?
泣きそうになっている私に獣医さんは優しく説明を続けました。
「もし、明日の血液検査の結果も、血小板の数値が低かったら、
輸血をして手術すれば大丈夫です。
医者は万一のことを考えて、リスクの話をするけれど、
不整脈も深刻なものではないし、麻酔も様子を見ながらゆっくりかけますから。
安心して、私たちに任せて下さい。」
私と母は、この説明を聞き、獣医さんを信頼して、ルナをお任せすることにしました。
翌日に手術の予約を入れ、抗生物質を処方してもらい、
一旦ルナを連れて帰宅することになりました。
次回へ続く・・・